本日は日本モーゲージサービス(7192)が決算とIRを色々発表しましたので、それについて見ていこうと思う。
日本モゲジは住宅金融をメインにやっている会社で、住宅ローンの「フラット35」の貸付、媒介や住宅瑕疵保険等の損害保険業務等をメインにしています。
配当、優待も良いので長期保有銘柄としては結構有名な銘柄なので持っている人も多いかもしれません。
それではまず決算から見ていきます。
8/7付で決算と通期業績見通しを発表。
8/7引け後に1Q(4-6月)の決算を発表。

経常利益は前年同期比16%増の3.2億円
上期計画に対する進捗率は3年平均の45.1%を上回る48.5%。
コロナ下でありながらも順調な数字といっていいと思う。
セグメント別の収益としては、メインであるフラット35などを扱う住宅ローン事業である住宅金融事業において融資実行件数が30.4%増と大幅に増加しているなど伸びていて、その他保険等は微減益といったところ。
住宅金融事業は2019年4-6月が5.9億に対し、2020年4-6月は7.8億と約30%程増益してます。
住宅ローンはコロナ下でも継続した支払い見込めるし、影響はあまりないといったところだろうか。
次に同時発表した通期の業績見通しを見てみます。

経常5%減、最終損益は10%減と減益の見通しを出してきました。
これについてはコロナ・ショックによる業績への影響が不透明なため、状況に応じ見直しの可能性ありと決算資料で明言しています。
株式分割と増配を発表。
その他、8/31付の株式分割を発表しました、割合は1:2。
これに伴い、実質増配になることも発表。

年間配当を従来計画の35円から、20円(前期は35円)に修正を発表しました。
これによって分割前換算では40円になるので、年間配当は実質14.3%の増額となります。
ここまでは通期見通し以外はいいIRです。
次のIRはあまりよくない内容かもしれません。
優待内容変更を発表したが・・・
さらに優待制度について変更を発表。
変更前はこちら。

続いて変更後はこちらです。

まず最低保有株数が100株から300株に増加
1年未満では優待がもらえなくなり、1年以上3年未満は内容は同じで5年以上は内容がよくなりました。
最大の問題は300株に増加したこと。
現在の株価が2000円くらいなので、分割で1000円になったとしても
必要取得金額は20万→30万に上がります。
当然ながら優待利回りは悪くなります。
更に保有年数の制限が上がったので、すでに長期保有の人にはあまり関係ないですが新規で優待目的で買う人には魅力が減ったのかなぁと思う。
これ1:2分割で200株にして、1年以上保有から とかならまだよかったんだけど、まさか300株とは思わなかった。
個人的には優待改悪であると捉えています。
今後の株価について。+追記あります
日本モゲジに関しては、元々配当金も高利回りで優待内容も良いと利回り出しすぎ銘柄だと言っていいので、長期保有で長く持っているというホルダーがかなり多い銘柄だと個人的には思います。
基本的に、増益・株式分割・増配の3要素が発表された銘柄はほぼ上がる傾向があると思ってます、それだけの材料だからね。
でも今回に関しては優待改悪等イマイチな材料が混在しています。
今日の発表内容に関しては、通期見通しの悪化と優待改悪をフォローするために増配したと自分は考えているのでこれを株主がどう見るかがポイントだと思います。
なおPTSは参考値ながらすでに+6.84%上げて2200円に乗っているようですので、すでに好材料と捉えてる人もいるのは伺えます。
なお自分も100株ホルダーなので、どうしたもんかなぁとわりと本気で悩んでます。
まさかこんな同時に色々出ると思ってなかったので完全に予想外。
さっきも言ったけど新優待制度が200株ならただの好材料だったので迷わずホールドだったんだけどね、まぁそれはみんなそうだろうけどさ(笑)
幸い明日から連休だし、今後の株価と分割までの値動きを見ながら考えていきたいと思います。
※追記です。
2020年3月末の100株ホルダーで、分割後100株買い増しでも2021年3月優待はもらえないそうです。
詳細は株主優待はありますか?の所をご覧ください。
自分の見た限り適時開示には載っていない内容であると思います。
→8/8、さらに追記。
翌日8/8付で訂正のIRを発表しました。
これについては8/8付の当ブログ記事で書いています。
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