さて、今週も相場が始まりましたね。
いまだ続く決算ラッシュ、今日は場所中に決算を発表した銘柄に注目したい。
今日取り上げるのはKeePer技研(6036)
keePer技研は自動車ボディコーティング材料の製造や洗車店の直営をしている車用品のメーカー。
よくガソリンスタンドや車カー用品店で洗車のコースとかでおすすめの説明で名前を見たことある人もいるのではないだろうか?
車の生産はトヨタも含め軒並み減産、減益ですがコロナ下で洗車の需要はどうなのか?調べてみたら中々面白かったので見ていきたいと思う。
ではいつも通り決算から行きます。
8/11 取引時間中に決算を発表+増配
本日8月11日AM11:00に決算を発表しました。
なお6月決算の会社なので本決算になります。

2020年6月は、経常13.7億と前期比5.5%増の増益。
また期末配当を12円→15円と3円の増配を発表と連続の増配発表。
元々直近の配当予想が13円と1円増配だったけど、3円増配のサプライズ。
連続増配で少し財務が不安にはなりますが15円になると配当性向は23.2%とのこと。まだまだ安心できる数字です。
さらに今期の見通しを発表。

経常利益は16.6億、21.2%増益と大幅な増益予想をだしてきました。
また配当金は20円とさらに5円増配の見込みとのこと。
コロナ下で様々な企業が苦しむ中、洗車というのは需要があったということがわかりますね。
なぜ車業界が軒並み苦戦しているのに洗車は伸びたのか?決算資料から掘り下げていきます。
なぜコロナ下で洗車需要はあったのか?
ここが個人的に調べたら面白かったので、今日のメイン。

決算短信からひっぱりましたが、注目点だけまとめます。
・2020年4月から2020年6月においてはコロナ禍で4月は営業活動の自粛を受け、時短営業や休業などの影響を受けた。
・しかし5月になり緊急事態宣言が解除されると、「愛車を清潔に、キレイにしたい」というマインドが非常に高くなり、コーティングと洗車の需要が一気に高まりを見せ、営業利益3.7億円(同9.8%増加)と増益。
・要因は、コロナで新車購入をためらう風潮から今乗っている愛車を長く乗ろうとリフレッシュする為に、新車購買心理の裏返しとして高価格帯のコーティングを買われるお客様が多くなっているため。
・また3密を避けるため交通機関を使わずマイカーをキレイに乗りたいという需要も高まっているとのこと。
いや実に興味深く面白い理由だなと思う。
自動車が売れなくなったのはすでに周知の上だが、逆手に取って洗車がこういう理由で増益してたんだね。
これは自分も全然予想してなくて自動車関係は基本減益だと思ってたので意外でした。非常に勉強になったし、コロナ下の世の流れを反映しているなと。
なおこの会社は運営しているキーパーラボと呼ばれる洗車ができる店舗の月次動向をHPで出しているのでそれを見れば売り上げが伸びているかはわかります。
なお直近の2020年7月の店舗売上高は前年同月比33.6%増と大幅な増収となってるのでちゃんと結果にも出るのはある程度予測できますね。
ここから考えると、オートバックスやイエローハット等のカー用品店も、車のメンテナンスの一環として車検やタイヤ交換などをやっているから車生産の本体ほど回復は出遅れないかもしれないね。
株主優待の一部変更を発表。
株主優待は改悪でクオカード廃止等です。
次で載せる株価にはあまり影響がなかったようなので今日は比較表などは作りません(笑)
ですが時間内に発表した悪材料ではあります。
取引中に発表された後の株価は?
チャート見ていきます。


決算発表の11時から急伸、後場始めに下がって終値は1800円手前で引けと。
優待改悪もあったけど、増配・増益の期待感が勝ったという感じだろうか。
今期増益もそうだけど、来期の見通しも大幅に増益出してきたし、配当も大きく上げてきたからね、期待感高くなるのは仕方ないのかなと。
クオカード優待廃止の悪材料を分を打ち消すことにはとりあえずは成功したと見ていいと思う。
優待変更よりも増益した理由がコロナ下なりの理由があって、個人的に興味深かったので今日はこんな記事書いてみました。
最近ただ銘柄分析するだけでなく色々なテーマやポイントを意識して書いてみようと試行錯誤してるので、良ければまた読んでくれたらうれしいです。
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